少女たちに寄生する花。予告を観て、面白くないだろう不安一杯だったけど、石井岳龍の新作ということで観に行った。
恐竜を滅ぼしたのは食べられまいとした植物たちの花。そんな逸話から始まるSFは少女たちに寄生する花のエクスを採取する妖しい企業組織の話になり、その花に魅せられた女の子の物語になる。
死者に花を添えるのがケダモノと人間の違い。様々な逸話を語りつつ、すべては花になる物語のベクトルを結局見いだせないまま映画は終わった。
前作「生きてるものはいないのか」のみんな死んでしまう物語の延長だとは思うけど、明確さでは完全後退してしまっていた。
イラク北部のシャニダール洞窟のネアンデルタール人の逸話から名付けられた「シャニダールの花」人はケダモノと本当に違うのか。そんな映画を美しい映像の中に観たかったな。
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