霧社事件で決起した台湾の原住民たちの死闘編。
日本軍の陸軍少将が「野蛮人に文明を教えたのに、奴らは我等を野蛮に引き込んだ」と言うが、日本軍の野蛮は毒ガス弾を投下し、対立する部族に報奨金をえさに叛乱部族と戦わせること。
わずか300人の叛乱部族は野蛮ゆえに狩りに長け、山に慣れているがゆえに、奇襲攻撃がとてもうまい。
次元の違う野蛮同士の闘いは人の誇りと国の誇りの闘いであった。
台湾の山奥に虹を信仰する民族がいた
ある時、海を隔てた北方から、太陽を崇める民族がやってきた。
2つの民族は出会い、互いの信ずるもののために戦った。
しかし彼らは気づいていなかった。
虹も太陽も、同じ空にあるのだと…。
親日派のウェイ・ダーション監督は台湾の原住民たちに日本の武士道を見出そうとしている。
それは第一部で語られる全滅しても戦うべきかという議論が僕には「国民総玉砕」の日本を思い返しもした。
似て非なるものたちの闘いは未だに日本人が会得していない人間の尊厳の闘いであるように僕には思えるのだが。
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