2016-04-05

リップヴァンウィンクルの花嫁 A Bride for Rip Van Winkle

岩井俊二監督の長編実写としては12年振りの日本映画だそうで、その映像感覚は相変わらず独特のもの。

ひとりの女が歩む現代巡礼はネット社会の出会いであり、出会い系とか、SNSとか、何でも屋とか。何で儲けたのかやたら金のある女とか。

人と結ばれていても他の誰かとも繋がっていたい。そんな孤独感に突き動かされていく。

根無し草の幸福探しは孤独な人間同士の出会いとなる。

豊かさに満ち足りた現代の孤独は覆い隠された日本の原風景としての孤独と何も変わらない。

黒木華のひ弱でありながらしたたかな女を演じる演技が3時間のドラマを引っ張っているけど、何でも屋演じる綾野剛は結局何だったんだろう。引っかき回した男なのに。そこが疑問。

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