2009-01-26

免疫 Immunity

無事に年度替わりの職場親睦会の総会も終わった。

年配のお母様方が大半を占めるうちの職場の雰囲気は、子供の頃からお姉様たちの中で育った僕にとっては平気なんだけれども、殿方の中には拒否反応を示す方もおられる事をその準備段階で、会場に向かうエレベーターの中、一緒だった他の会社の方の仕草を見てよく判った。

その方は話し続けるおばさま方の中、目を閉じ、眉間にしわ寄せ、嵐を避けるかのようにその一群が降りるまで、地蔵さんのように身動き一つしなかった。

冷やかしに突いてやろうかとも思ったけれど、酷だから止めたけど、おそらく生まれ育った環境によって、同じ男でも平気と苦痛に分かれるのだろう。

男社会はこじれると顔を合わしながらも、愛想笑いをしつつも、ねちねちと嫌がらせを行うようで、警察部内などで上司に嫌われた部下が昇級試験の日に、身動きできないポストに任務を命じられ、試験を受けられないとか、大企業などで精神的苦痛をおわす事で自らリストラの道を選ばせるなどよく聴くけれども、女社会はこじれると顔を合わす事も愛想笑いもなく、俗に言う「シカト」し続けるようで、女と男、どちらの世界も「渡る世間は」なのだけれど、微妙に違うようでもある。

逆に仲良しグループだと男は飲み食いなどどこまでも付き合うけれども、女はドライに付き合う一線を引くらしい。

女社会の免疫力があるらしい僕などは、逆に男社会のこじれた状況やどこまでも付き合う関係は苦手である。

たかだか男と女だけでもこれほど違いがあるのだから、とかくこの世はままならぬと思って過ごした方が利口なのだろう。

それを知りつつ、人間皆兄弟などと言いたがるカマトトはなんて罪な人とも思いもするし、政治などは茶番の骨頂とも思ったりもするのは、自分の中の女社会の免疫力が大きいのかなとも思ったりもする。

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