2009-06-16

蝦夷梅雨 Ezo rainy season

今年も「北海道神宮祭は悪天」のジンクス通り、肌寒い天気になった。天気予報の天気図を見るとどっしりと悪名高きオホーツク高気圧が居座っている。

真夏の暑い時に居座ってくれれば、猛暑にならずに北海道らしい湿り気のないすがすがしい暑さをもたらすのだけれども、春に居座られると、梅雨がないといわれる北海道でも「蝦夷梅雨」と呼ばれる、晴れるのか、雨なのかもはっきりしない日本の政治のようなぐずつき模様がしばらく続く。

今年は特にその傾向がひどく、昼間晴れて暑くなっても、風が冷たく、夜になると気温が一気に10度近く下がる気候不順で、日本の経済状況を映し出しているようで嫌な気分。

僕も含め、過労からなのか、気候不順からなのか、風邪ひき、咳込みさんもどこにいってもよく見かけ、新型インフルの影響もあり、昔、未来予想のマンガなどでよく見られたマスク人間もどんどん増え、職場そばの食料品売り場では店員全員マスク人間という異常光景が広がる。

毎年、家庭菜園をする母もこの悪天でその気になれないようで、畑も土おこしをした状態で止まっており、「今年は農家も苗が育たなくて、大変だ」とよく話す。

週末の職場の同僚は「あと二、三ヶ月もしたら、秋風か」と短い北海道の夏が来るのか、不安とも、愚痴ともつかない事をぼやきもする。これとて、不況風で地元企業の倒産が相次ぐ昨今を映し出しているのだろうか。

ばらまき金の雀の涙「定額給付金」と赤字、赤字と叫んでいるのに、例年並の「ボーナス支給」を確保してくれる国の関連団体の恩恵を受け、危機意識がうまく作用できない国家運営が長引く蝦夷梅雨が晴れることなく、冬支度になるかもしれないそんな時、貰うものはしっかり貰い、支払先を減らすべく、生活算段立てようと。

祭り囃子に騙されないように。

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