2009-06-17

ビデオ処分 Video disposal

来月の札幌市のゴミ有料化を前に、整理しなくてはと思っていた録画済みビデオテープの整理をし始め、とりあえず50本ほど整理し、燃えないゴミの日の今日、ゴミとして出した。

ハードデスク付きのDVDレコーダーで、再度放送した際にDVDに保存出来たものとのだぶりや、取って置いても観そうにないものを処分し、再度放送をしてくれない貴重な映画などは一応投げずに取っておく事にした。

ビデオテープの録画リストは一応作ってあったから、それに照らし合わせて、整理したのだけれども、それでもどうしても判らなくなっているテープは再生確認し、分別をした。

ビデオテープを再生してみるとトラッキングが狂っていたり、画質の劣化など見劣りする点は数多いけど、今なお、DVDソフト化もされていないものもあり、手元にあるものはある意味貴重な資料になっている。

全部観るかどうかという問題ではなく、観たい時に見られる環境にあるかであり、この手の映像資料は国営の組織しかなく、フィルムライブラリーも東京にしかない日本では、各自がストックするしか術がない現状でもあるのだし。

今、話題の国税を使っての「国立メディア芸術総合センター」(仮称)なども必要、不必要の単純な論議なのじゃなく、国がやらなきゃならない事業かどうかだと思うのだけど、文化意識が恐ろしいほどに存在しない日本では、民間が国の補助金で文化のアーカイブを作る発想がないからこんなバカな議論しかできないのだろう。

ブラジルでは自国の文化遺産の保護に努める活動に対し、補助金を出す制度があり、また、大きなコンサートホールを一般に無料開放する事業もあるといい、さすがは音楽を初めとする文化輸出国といわれるだけのことはある。

片や日本は、例えば島倉千代子のディスコグラフィは録音データなど仔細な資料は録音発売した企業すらデータが残されていなく、ディスコグラフィを作るには一般のコレクターのコレクション資料が頼りという情けない実情も読んだことがある。

「映画泥棒云々」のCMが映画館に行くたび、見せられるけれども、誰が「映画泥棒云々」なのかといつも思ってしまう。

DVDのレンタル化がされないどころか、正規版のDVDも発売されない名作をコンスタントに放映するNHK-BS2で、今後の放映予定を調べていると、今月末はノーマン・ジュイソン監督「ジーザス・クライスト・スーパースター」デビッド・スウィフト監督「努力しないで出世する方法」フィリップ・ド・ブロカ監督「まぼろしの市街戦」などの他、正規にDVD化されていないのが信じられないジョージ・スティーヴンス監督「シェーン」も放映される。

資格を取るとレンタルビデオ屋の店員になれると冷やかされている映画検定に出てこなければおかしいこの名作群が手軽にDVDで見られない実情がどんなにおかしな社会なのかと思うのだけど、バカの壁は箱もの予算や高額BOX商品の販売にばかり力を入れて、おバカ社会を作ろうとしているのだろう。

来月7月から変わる札幌市のゴミ回収の分別分類で、今まで大型ゴミとして高い回収料金を取っていた物が指定の燃えないゴミの袋に入るならば燃えないゴミになるというような変わりようや燃えないゴミのビデオテープがなぜか燃えるゴミになるという摩訶不思議さは凡人には理解できないけれども。

1 件のコメント:

smithe さんのコメント...

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