2009-06-11

ソーラン節 Solon Bushi

ホッペに鼻が埋まったY議員の祟りなのか、チルドレンのあまされっ子の恨みなのか、悪天候に恵まれた今年のヨサコイも始まったようで、街中や地下鉄の中はヨサコイ・キッズが闊歩している。

ヨサコイ自体はほとんど興味ないけれど、そのネタ元になった沖合労働歌「ソーラン節」は好きで好きでたまらない。朝明けやらぬ暗い海に出漁に向かう漁師たちが互いに眠気や疲労を吹き飛ばすために気合いを入れて歌った歌は、息合わせなければ、櫓を漕いでも船は進まない自然の摂理を知り尽くした者たちの歌。

「ヤーレンソーラン、ソーラン、ソーラン
沖のかもめに潮時聞けば
わたしゃ発つ鳥、波に聞けよい」

先日の岡林信康のコンサートでもヨサコイソーランチームの踊りと共に繰り広げられた「御歌囃子ソーラン」の合間、本家「ソーラン節」も尺八、津軽三味線が奏でられ、歌われ、わがソウルをかき乱しもした記憶が真新しい。

「御歌囃子ソーラン」の映像がないか探してみたけど、見あたらなく、民謡の大家、伊藤多喜雄のソウルフルな「ソーラン節」、寺内タケシのエレキロックによる「ソーラン節」、そして、そんなのを観ていて、始めて知った金八先生の「ソーラン節」とパワフルなものを並べてみた。

欲長けた主催者とは無縁に、自費で集まり、この一時を謳歌しようするヨサコイ・キッズの踊りが今年もまた始まる。

街中をすれ違うヨサコイ・キッズたちの声の掛け合いを通りすがりに見ていると、互いに励ます労働歌の原点を垣間見る。

「踊り子さんには手を触れないように」岡林信康はコンサートでこうアナウンスしていたけれど、祭りに向かう若者たちの姿は美しすぎる。

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