友は膵臓ガンだったらしい。
DPIの札幌大会の時に知り合い、札幌近郊で上映会があると知るたびに出かけていっては、お逢いしてきた伊勢真一監督にまた逢いたくなった。
「去年、ここにいた人で、今年、ここに来れなかった人の事を僕なんかはとても思います。
小児ガン病棟の子供たちと自然との触れ合うキャンプを毎年企画する医師たちと10年間、まずは撮ってみようと、小児ガン治療を追い続けたドキュメント「風のかたち」が東京で間もなく公開され、その準備に監督は追われているらしい。
どんな「死」も選択肢が奪われ、それしか選ぶ手段がなくなる事が「死」なのだと思う。
だから選ぶ事の出来るうちは、無数の選択肢を作らなくちゃあいけないんじゃないか。「いい」とか、「悪い」とかの前に。選べる権利こそが生きているであり、選べる環境でこそ、人を知る事が出来るのだから。
「死」はその人がいなくなった事じゃなく、その人がいない事を知る事なのだとも思う。
伊勢真一監督にまた逢いたくなった。
1 件のコメント:
はじめまして、松野照樹といいます。映画「風のかたち」の応援ブログをつくりましたので、
大変勝手ながらこの記事をご紹介させていただきました。もし不都合がありましたら、ご連絡ください。今後ともよろしくお願いします。「風のかたち」を取り上げていただいたブログその4:http://toyuuki.blog96.fc2.com/blog-entry-34.html
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