2007-06-06

環境白書の謎 Mystery of Annual Report on the Environment in Japan

今年の環境白書が発表されたようで、ニュースを読むと生活圏の省エネ対策が温暖化防止策で大切と語られているらしい。

しかし、推奨する省エネ製品だって、エネルギー消費量の計算方法を変えただけの省エネ製品もあるし、パソコン、ケイタイなどの今までなかったエネルギー消費も急激に増えている。

例えば、ケイタイの充電は意外とエネルギーを消耗しているし、「ゆりかごから墓場まで」ケイタイの世の中、エネルギー消費量の大きなウェイトを占めているそうである。

そして、早さ、便利さを競う宅配サービスは早さ、便利さにウェイトを置くために、流通過程における人件費の軽減が図られ、ワーキング・プアの所得層を生み出したと云われているし、それらがネットカフェ難民という生活圏を作り出している。熟年未婚まで広がった世帯人口の減少が少子化を加速させているとも云われている。

また、企業においては政府や国会での景気回復策として、次々と打ち出されるIT化などの設備投資策が経営に重くのしかかり、人件費削減してもまだ設備投資に足りない状況もあるようである。

どうもバブルでハイテク推進に遅れを取った日本政府がここ数年、がむしゃらに推し進める制度改革が、質素だった日本人の生活圏を根本から覆しているようで、「制度の工夫」で潤う議員、役人の頭の構造改革がなされなければ、省エネ社会など実現しないだろう。

地デジ推進で地蔵のように放置されるブラウン管テレビが目立ってきたというニュース報道もあり、省エネ製品買い換えを推し進めるならば、破棄されるモノの処遇についての考察もあるべきで、ゴミを作らない省エネ社会実現を提言しない事には環境破壊は止まらないだろう。

物も人も使い捨てには出来なくなる社会、これからの政治課題は更に複雑怪奇な知恵の輪のように難しくなると思う。

  • ohmynews : 環境白書の謎

0 件のコメント: