札幌市の火葬場が二カ所あるうちの片方が改修中だからと、友引稼働を冬場のみ行うらしい。
友引稼働に関しては友引は迷信だから火葬場を稼働すべきとするNPOの働きかけもあるようで、ネット検索をすると、火葬場の友引稼働論議は結構なされているようである。
友引が忌み嫌われる職業である火葬場や墓掘り職人たちの休日であり、部落解放運動から生まれた『迷信と因習をなくす会』の働きかけから始まるようなのだが、被差別者の立場から忌まわしい過去の風習をなくせという動きはどうも自分たちの歴史を忘れさせる動きであるようにしか思えない。
友引稼働に異論を唱えているサイトで、
『「友引休業」は迷信で、「日曜休日」は迷信ではないのか』
『友引が迷信なら、お盆休みも迷信か』
なる疑問も投げかけられている。
それより亡くなった方を偲ぶゆとりとしての「友引」が無駄な時間を費やすのがもったいないとする世間の「せわしなさ」を助長する結果にはなっていないだろうか?
葬儀が「友を引く」という迷信はそんな「せわしなさ」から健康に過ごせるゆとりを持とうという事なのではないか。
世情に流され、自分の健康を顧みないようなこの論議は伊丹十三のお父さん、伊丹万作の著作の「戦争責任者の問題」と同じく、自分が生きる「ゆとり」をなくしているように思える。
- OhmyNews : 友引は迷信か?
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