60年代末の当時のニュースフイルムとロック・グループ、ドアーズのロンドン・ライブを重ね合わせたという90年代に発掘された映像作品『doors are open』を見直した。
この熱さは一体、なんなんだろう?
反体制側も体制側も過激にぶつかり合い、過激につぶし合う。
「父を殺し、母を犯す」
じゃ、もっと残酷な猟奇事件が日常茶飯事のように流されているけど、ためらいつつも、それを口にする「The End」で知られるグループ。
世界は終わることなく、2000年の境を9.11で越え、ニュースだけが熱い出来事を映す。
あの激しいぶつかり合いは米ソ対立のイデオロギー論で片づけられ、戦争で潤う社会システムのおかしさは忘れ去られた。
「父を殺し、母を犯す」
オイデップス・コンプレックスを歌うジム・モリソンの歌は危機意識失ったイデオロギー社会で更なる現実を映し出す。
「戦況はどんどん好転している」という軍当局のインタヴューから戦没者墓地の無数の墓、そして踊り狂う"The Unknown Soldier"(名もなき兵士)
暑くなるのは気候だけの今日、ドアと開かれているのかも知れない。
- 『doors are open』
- ドアーズ
- OhmyNews : doors are open
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