2007-06-03

黄金三星 Three gold stars

もうじき50代のうちらの世代。高校の同級生のブログで時折現れる「認知症への不安」。

時の流れに支配されているような今の世の中、みんな何かしかの不安を抱え、生きている。

ある者は安易な気休めを語り、ある者は数の力に頼りたがる。

「認知症になったら周りの人は大変だけど、本人はわからないから楽だよ」なんて言ってたけど、そんなこと絶対にない。

こう語る彼女の心の中は誰にも判らないけど、誰の心の中にもあるような気がする。

ある者はネガティブに、ある者はポジティブに。

そして、身体の老い、周りの老いが「老い」の恐怖を加速させるようにも思えてくる。

人間の究極の恐怖は「老い」と「死」だという。

豊田四郎監督恍惚の人』は高齢化社会が背負わざるおえない「痴呆介護」の地獄絵を見せつけたし、吉田喜重監督人間の約束』は「痴呆殺人」は罪かを問うた。

モラルの向こうにはモラルの無効がある。

喜納昌吉りんけんバンドのビデオクリップを観ていると、そんなモラルの向こうを謳っているような気がする。

あの星座に本当に神々が棲んでいるのであれば
今の幸せがいつまでも続きますように
りんけんバンド「黄金三星」より

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

沖縄は補陀洛に近いと思います。
始めて沖縄の海を見た時「ここに帰ってくればいいんだ」と妙に落ち着いたことを思い出します。

認知症については、不安というより覚悟するといった方が近いです。
早めの老い支度です。
老い支度も体力のあるうちじゃないとできないですもんね。

喜納さんもすばらしいですが、肩の力を抜いて平和を歌うBEGINも聴いてみてくださいね

cinema-novo さんのコメント...

僕自身、沖縄の海は知らないのだけれど、父の兄が沖縄で戦死し、父も亡くなる少し前、沖縄に行き、感慨深かったようです。

母方の祖父は徳島の人で祖父ちゃん子だったせいか、僕もどうも南方指向が強いみたい。

実母が癌で意識明晰なまま、体中癌に冒され、苦しみ亡くなったので、認知症は神様がくれた救いとも思ってます。

生きる事を亡くなった人たちから学ぶ。そんな事を思ったりして。

古巣の映画サークルでもアルツハイマーをテーマに据えた「ユキエ」が上映されるようで、観に行きたいなぁと。

沖縄は一通り聴いてますよ。
BEGINネーネーズ大工哲弘元ちとせ

BEGINを聴くと憂歌団も聴きたくなるけれど。(笑)