2007-06-22

シングルファーザー Single Father

熟年離婚の心配が的中したのか?の離婚率増加のニュースが気に掛かる時、シングルファーザーの記事を新聞で読んだ。

離婚により、子供を引き取る父親が年々増えているそうで、家庭を顧みずにひたすら働いていた男性が離婚を機に、子供との暮らしを第一にするために転職、低収入にならざるおえなく、母子家庭のような手厚い保障制度の恩恵も得る事が出来ずに、失業率も公表平均の倍の数値を示しているらしい。

女は横の繋がりを持つけれども、男は縦の繋がりしか持てないこの国の事情もあり、一時、アメリカ映画『クレイマー、クレイマー』で話題となったシングルファーザーの実情は日本において顧みられないままに、置き去りにされたまま、本人の自己努力にゆだねられているとか。

若年性認知症も制度が整った老人性認知症に比べ、ケアしてくれる場所もないというのを先日、テレビでやっていたけれども、社会全般を見回して、人間の能力の限界をフォローする視点が欠けているから、未対応な問題が山積するのだろう。

人間は社会の部品ではないのに、社会の部品になりたがる人間たち。

「シングルファーザーが声を出さなきゃ、解決しない」と結ぶ新聞記事も社会の部品でしかないとも思った。

考える葦である人間はこの世にいないのかも知れない。

  • OhmyNews : シングルファーザー

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「声を出せる人」は余裕のある人なんだと思います。
今日明日の生活に必死の人は、外に向かって声なんか出せないよ。
当事者が声を出せるようにバックアップする環境を作ることが大事なんじゃないんでしょうかね?

cinema-novo さんのコメント...

この新聞記事を書いた人も多分、ゆとりのない人と思うよ。
ゆとりないから「声を出せ」になってしまう。
おそらくみんなして「ゆとりのない社会」を作っているんじゃないかな?

来週はうちの職場の親睦会。
富良野に日帰りでお食事しに行きます。

「ゆとり」を作るのは自分たち。役員一同の合い言葉。(笑)
今日明日も打ち合わせだぁ。(;_;)