中国にて「慰安婦制度、終戦後も」とのニュースを目にした。
ドキュメント映画『蟻の兵隊』で描かれていた話に通じるものだろう。
敗戦後、中国北東部での日本軍のレジスタンス活動は解除されず、「死ぬまで戦え」の命令を下されたそうだし、戦闘状態が解除されていたとしても敗戦の混乱やソ連軍の捕虜となり、上官の自決に付き合わされ、中国軍の1948年の長春解放の演説を聴いたという映画監督、内田吐夢の話もある。
日本人の帰国は1950年あたりにピークを迎えており、「岸壁の母」などで息子の帰りを待つ身内の話は有名です。
中国では一部日本兵の残虐行為よりも戦争中、日本兵に助けられた感謝の話が数多くあり、野ざらしになった日本兵の遺骨を埋葬した話などもあるようですし、逆に戦争中、中国政府は何をしてくれたのかという抗議の声もあるそうで、「反日」論で「愛国」を高めようとマインドコントロールする日本メディアなどよりはまともに民主化が叫ばれているらしい。
日本の庶民として、あの行き当たりばったりで無計画な戦争に突入した日本政府の反省を本当に聴きたいところ。
誰も好きこのんで、満州まで死にに行ったわけでもなく、赤紙というはがき一枚で、送り込まれた名もなき兵士たち。
死ぬために生きた兵士たちにとって、人間扱いしてくれ、慰安に努めた女性たちの存在は観音様であったはずで、兵士たちにとっては不名誉な事などではない。
それを認めたくないだけの日本政府の方が我々庶民をないがしろにするような政策を推し進めそうで怖いし、仮にこの国が悪い事などやっていないと反省を求めないのならば、今後、悪い事をしない補償などどこにもないという事になる。
敗戦の混乱期、15歳以上は満州からひとりで日本に戻れたはずとする鬼の法令を出す国には騙されたくはない。
国民一流なのに、政治は三流。
そういわれる事がまずは恥なのに。
- OhmyNews : 死ぬために生きた兵士たちの観音様
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