レンタルビデオで借りてきたテープをデッキに入れてみるともの凄く画面が乱れる。取り出し、テープを見てみるとつなぎ合わせた修復痕があった。
傷んだ箇所をカットし、つなぎ合わせる事は可能と聴いていたビデオテープの修復処理を施されているものははじめて見た。
このテープをかけ終えた後、デッキのヘッドが汚れたようで、映像の乱れがひどく、念のため、クリーニングテープをかけ、再度、この修復テープの異常ない箇所からかけ直し、ビデオを観てみる。
本編部分は傷もなく、綺麗なだけに、冒頭のテープの傷みはもったいないけど、返却の時、一応、レンタル店に教えておこうと思っている。
レンタル業界大手のサイトなんか見ると、ビデオテープからDVDへのレンタル切り替えと共に、DVDの取り扱いが問題になっているとの事で、DVDはビデオテープのような部分的修復は不可能で、傷の付きにくいコーティング技術が考えられているらしい。
再生不可能なら買い換えしなければならないDVDソフトのリスクはやはり大きいようで、借りた物を粗末に扱う昨今にお客様事情から考えるとコーティング技術でなんとかなる問題なのかなとも思ってしまう。
宮崎駿のアニメだったか借りた時、べっとり指紋が付いた再生面のデスクを借りてしまい、わが子の不始末をそのままに返し、アルバイト店員もそのまま棚に戻したのだなぁと、再生できないディスクの粗末に扱われた旅路を思いもした事もある。
図書館でも落書き本や切り抜かれた本、赤ペン入れられた本など貸し出された本に対して、利用者が自分の所有物より雑に扱うというニュースも聴かれるこの頃、修復可能なアナログより、一部破損でも全部取り替えなければならないデジタルへの切り替えはモラル低下の後押しもあり、ショップのリスクは高くなるけれど、業界全体の売り上げに貢献するのかも知れない。
もはや「もったいない」すら禁句なのかな。ゴミの処理費用はみんなで分かち合えばいいのだろうから。
ついでに云えば、汚れていく環境、それに伴うアレルギーは自己防衛となるのだろうか。
デジタルのつけは修復不可能になるアナログな我が身と思うのだけどね。
- OhmyNews : 修復可能なものが消えていく寂しさ
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