2008-03-04

黄砂に抱かれて held in bai and dust storm.

今年もまた、大陸からの黄砂が押し寄せる季節となったようで、その量は年々深刻化しているようである。

要因としてあげられているものに温暖化によるモンゴル地域の砂漠化の他、経済成長著しい、中国国内の工場からのばい煙成分なども黄砂に混じり、日本に飛来すると言われ、健康面へのリスクが増加しているらしい。

以前その事を、テレビのニュースで取り上げているのを見た記憶を記すと、その中には日本企業が中国に製造を依頼し、起こる煤煙も黄砂に含まれており、日中共同での調査が行われているとの事だった。

社会がグローバル化を推し進め、複雑多岐していっている時代であるだけに、複数国での対応が必要にもなっているのに、安易な火事場もとへの批判は問題をこじらせ、温暖化を加速させるだけの結果になっているようにも見受けられる。

グローバル化の美名の元、コストの軽減で、製造国丸ごとワーキングプアな生産体制が危険なのに、「安く、安全に」というニーズを求めたところで、その歪みはどこかで必ず生まれてくる。

黄砂は地球からのそういった歪みのイエローカードと見た方がいいと思う。

公害体験国である日本が経済成長する中国に何を出来るのか、風下であるがゆえに、安直な批判のみ繰り広げるとかつての公害と同じ目に遭うのじゃないだろうか。

もっとも、ヨーロッパとは違い、日本はアレルギー、アトピーを自己管理の範疇にし、公害として取り組まなかったという歴史もあり、公害の示談の歴史を振り返ると日本という国の「健康軽視」が見えてきくるのだけれども。

問題の本質を見過ごして、アレルギー、アトピーのように「地球人病」が蔓延する方が怖いと想う。

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