2008-03-12

要望書 Request

改正パート労働法なるものの影響が気になるこの頃、ほとんどをパート労働でまかなっているうちの職場では親睦会を通して、春恒例の「要望書」を募る要望箱の設置が置かれはじめた。

けれども、何を要望するかが従事員自体が判っておらず、「施設改善」と「待遇改善」での要望書の仕分けでも、賃上げ要求や立場毎に異なる各種諸手当の改善など決まり切った「待遇改善」はまだしも、「施設改善」ともなると「従事員」という立場から云うべきかどうかがあやふやになる物が多く出てくる。

接客業であるだけに、制服の更新や窓口の仕切カーテン、ガラス戸の開閉の不具合など業務に関する事を親睦会からわざわざ云うべきなのか、いつも疑問に思うのだけど、結局のところ、業務に支障出ている箇所を伝え、改善できるかどうかが、「回答」となっている。

うちの部署でも庶務用のパソコンがまったく更新されておらず、サポート切れたWindows98をいまだに使っており、ハングアップする事しばしばとこぼされるし、個人情報処理のためのシュレッダーも階が違う事務所にシュレッダーがあるので使えと云うのみの徹底した倹約ぶり。

従事員の親睦会がわざわざ「お伺い」立てる事じゃないと思うのだけど、見ざる、聴かざる、云わざるの上司たちに現場の状況を変えさせるには「要望箱」しか術がない現状が厳しい。

そして、その要望をそれぞれの部署が連携とって、やらなきゃ動くわけがないのに、にらまれたくないのか、親睦会役員任せにしたがる従事員たち。

細分化された雇用形態も云える立場といえない立場を作り出しているし、一番重要なはずの業務改善ですら、野放しの状態。

バブル以降の景気低迷から地域営業の生き残りを考えるのはもちろん大切だろうけど、成果に影響表れやすい現場がおざなりになってしまったら、生き残れる物も生き残れないと思うのだけど、中央の幹部クラスは判らないみたいで、現場上司も我が身の保身を強めるだけ。

パートの労働基準改善がなされたところで、現場を知らない弱みが屋台骨を潰すと思うのだけど、こんな事、要望しても楽観主義者は判らないんだろうなぁと思ったりする。

  • OhmyNews : 現場で起こる問題の解決方法

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