2008-03-27

逝く人生 Life which it dies and it goes

三寒四温が続くこの頃、また古い友人の訃報を聴いた。

友人というには年は離れているけれど、まだ学生時代だった頃、入った社会人主催の映画サークルで先頭に立って活動されていた女性の方。

若い世代の意見を引き立て、ご自身の知識を補足して、集いの場がベテラン勢の意見だけで押し通されないようにまとめて下さり、学生だった我々に対して、好奇心100%で付き合って下さった。

そのような諸先輩の引き立てがあったから、僕なども何でも知りたく、同じレベルの議論が出来るようにいろんな物を見聞きした。

老若問わず、年の差関係なしに議論できる場を持てたから、物事の裏と表を客観視出来るようにもなれたと思っている。

もうじき50歳を迎えるけれども、仕事後に事務所に集まり、サークル運営を議論しあい、いろんな映画を語り合い、みんなで旅行もした若い頃の付き合いがいまだに自分にとって大きな価値となっている。

その一番の想い出が、当時健在だった映画の弁士をなされていた方にお願いして、行った上映会で、みんなで何日も打ち合わせで夜遅くまで準備に取り組んだ事。

昨年、その上映会の弁士の録音を使ったその映画のビデオを友達を通し、亡くなられた彼女に渡したのだけれど、訃報の知らせの時、入院する前にそのビデオを観、あの頃をとても懐かしめて、凄く喜んでいたと教えて貰った。

逝く人生、夢中になれたよき想い出を持てる事が幸福なのかも。

若き日からの人との繋がりが何よりの財産と大切にしたい。

人生は長いようで、案外短い物だから。

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