未公開でDVDが発売された2009年作品の「ドリアン・グレイ」劇場で公開されていたので観に行ってきた。
原作はオスカー・ワイルドの何度も映画化されている『ドリアン・グレイの肖像』で、監督はオスカー・ワイルドの原作ものを多く撮っているオリヴァー・パーカー。主演は「ナルニア国物語」のカスピアン王子役を務めたベン・バーンズという顔ぶれ。
美青年のドリアン・グレイが描かれた肖像画に老いが封じ込められ、本人は老いることなく美貌のまま、どんどん邪悪になっていく。
怪奇小説のストーリーは若々しさの無謀ぶりと老いていく者の嫉妬がからみ合い、ドリアン・グレイの若々しさへの執着が犯罪を重ねていく面白さがあると思われる。
映像化された「ドリアン・グレイ」はCGを駆使して作っただけあって、見せるけれども、老いていく肖像画をひた隠すドリアン・グレイの心理描写が重要な気がする。
若さは罪なのか?老いていくのは罪なのか?
オスカー・ワイルドの面白さってそんなとこにあると思うけど。まぁ、この作品、レンタルDVDで出ているのだからもう一度見直してみてもいいかなとも思う。
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