80年代頃からずっとコンビを組んでいる降旗康男監督&高倉健主演のロードムービー。
「遺灰を故郷の海に撒いて下さい」
亡くなった妻から届いた手紙から始まる男の一人旅は亡くなった妻との想い出を振り返る旅でもある。
旅先で出逢ったビートたけしが「旅と放浪は違う。芭蕉は旅で、山頭火は放浪。旅は帰る先があり、放浪は帰る先がない」と語って聴かせる。
男の一人旅は亡くなった妻との問わず語らずの旅でもあり、帰る先があるのかないのか探す旅にもなる。
老いた健さんは相変わらず渋く、ビートたけしや大滝秀治の老いぶりも驚かされるけど、人が帰り着く先を示されたような気がする。
前作「単騎、千里を走る。」から6年。高倉健の次の旅をまた観たい。
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