「桐島、部活やめるってよ」学園にこの話題が駆けめぐる物語。
桐島が何故部活をやめるのかは明らかにされず、画面に登場することもなく、戸惑う友人たちのリアクションを追った作品。
高校時代、スポーツ系の部活をする奴はモテ、文化系の部活をする奴はいわゆる「オタク」と蔑まれるそんな環境で、男子バレーボール部のキャプテンだった桐島がやめるという事は当然学校の話題の中心となり、部活の仲間、彼女とその取り巻き、そして彼の親友は気持ちが揺れる。
それとは無関係の映画部も含めて描くことで、学校の中の人間関係が見えてくる。
同じ場面を別な人間のショットで何度も捉えながら、登場人物の心の揺れを描き出す手法は面白く、桐島依存派とそうでない人間たちは映画オタクとスポ根筋肉バカの闘いになっていく。
一人の人間の行動に揺れ動く学生たちは「絆」を信じ切っている社会なんだろうな。
「それでも俺たちはこの世界で生きていかなければならないのだから」
映画オタクの〆ぜりふが印象的。
0 件のコメント:
コメントを投稿