生田斗真、瑛太、佐藤浩、夏帆。みんな凄い演技で、映画「64」のスタッフが撮り上げた作品は確かに凄い。
少年犯罪を経た大人たちのドラマはどこか同じく瀬々敬久監督作品の「ヘブンズストーリー」を思い出させもする。
殺した奴、見殺しにした奴、嬲られた奴、許せない奴。それぞれの思いがどう人生を変えて生きたがシビアに描かれるけど、そんなにピュアに生きなくていいジャンとも思ってしまう。
ここでもさらっと現れるけど、いじめる奴、つけ回す奴、冷やかす奴は都合が悪くなるといなくなり、きっと逃げた自分を正当化して生きている。
そしてそういう奴らほど、気にもしていない過去の出来事が話題になればもっともらしく厳しく批判する。
自分の人生で裏切り、見棄て、見殺した奴らを顧みもしない。いや、顧みたとしてもそこから自分を正当化して、要領の悪い奴と言い聞かせる。
したたかにしなやかに生きつつ、過去を引きずる。それが出来ないから、みんな、「あの日を忘れない」という綺麗事を言うんだと思う。
けど、生田斗真と瑛太が向き合う場面、二人の鼻のデカさがなんかおかしかった。もっとしなやかに、もっとしたたかに、生きていきたいね。
0 件のコメント:
コメントを投稿