1970年代アメリカで起こった詐欺師がFBIに協力し、おとり捜査によって真相を暴いた収賄スキャンダル「アブスキャム事件」の映画化。
ポスターのイメージから痛快な話なのかなと思いきや、騙し騙されのドロドロ人間ドラマ。
複雑な人間関係を映像で判らせる手法はうなるばかりだけど、1970年代のアメリカン・ミュージックがこの狂気な世界でBGMとして流れると異様なリアル感が漂い出す。
詐欺師にFBIに、マフィアに汚職市長と汚職議員。嘘だらけの登場人物の騙し合いは凄まじいけど、アカデミー賞レースに登る作品なのかなとも思ったり。