2015-03-16

うまれる ずっと、いっしょ。 umareru

命をテーマにした「うまれる」シリーズの第二弾。

ドキュメンタリー映画の上映が冷遇されている札幌でもやっと上映され、観に行きやすい時間にやってくれていたので、何をさておき、観に行く。

虐待の経験から親になることを戸惑う夫婦。出産予定日に我が子を失う夫婦。子を望むものの授からない人生を受け入れる夫婦。そして、今回も登場した染色体異常で重い障がいを負った我が子と一喜一憂する夫婦。

前作の重いテーマに比べるとより一般的な問題を取り上げた今回は、血のつながり、夫婦のつながり、そして我が子とのつながりを取り上げ、ずっと、一緒の「家族」を見せてくれる。

幼く頃に義理の父に馴染めなかった男が子連れの女性と結婚して、その子が自分と同じく馴染めなくなることを恐れる話は、義父に育てられた僕の時はどうだったか思い返しながら観たし、ガンで妻に先立たれた男がその悲しみ、寂しさを克服しようする話は妻依存の男の物語として観た。

そして、前回から話題になっていた染色体異常で重い障がいを負った我が子と一喜一憂する夫婦の物語は、虚弱で何年生きられるかと言われる我が子が着実に成長していっている現状を見せてくれ、障がい児を育てる子育ても普通児を育てる子育てと変わらない喜びがあると気づかせてくれる。

みんなそれぞれ悩みを抱えながら生きていて、「家族」という形の中でもがきながら生きている。ずっと、いっしょ。それが支えであるかのように。

テーマ先行のような気もしないでもないけど、「うまれる」シリーズが末永く続くことを願いたい。

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