2007-06-30

「祖国と女達(従軍慰安婦の唄)」 Mother country and women

戦争責任取らなかったのは同胞日本人に対してが一番ひどいのに、「慰安婦、見送り求め米に声明」のニュース。

慰安婦、未帰還兵、残留孤児
アジアの土となり、野ざらしになった遺影を悼む。

靖国なんかに騙されるな。(年金と同じ)

アジアを守るために鬼畜米英に闘えと
「同期の桜」で死ぬために生まれたと教え込まれ、
「海ゆかば」で見事死んでくれたと褒め称えられた日本人たちの命はなんだったの?

「同期の桜」

貴様と俺とは同期の桜
同じ兵学校の庭に咲く
咲いた花なら散るのは覚悟
見事散りましょ国のため

「海ゆかば」

海ゆかば みづく 屍(かばね)
山ゆかば くさむす 屍(かばね)
大君(おおきみ)の べにこそ 死なめ
かえりみはせじ

「祖国と女達(従軍慰安婦の唄)」

北は青森から 南は沖縄
売られ買われて 今日も旅行く
違うお国訛りで 慰め合いながら
捕虜の女囚も 同じ仲間さ
荒れ涯てた肌に やせこけた頬
今日も覚悟の 最後の化粧
バンザイ バンザイ

毎日百から二百 兵隊相手に
朝日が昇り 月が落ちるまで
いずれ死んでゆくことが 決っている男
虚ろに空を 見つめる女
涙も渇れはて痛みもないさ
そこには 神も仏もいない
バンザイ バンザイ

誰の子かわからぬ 赤子残して
死んだ女やら 銃を片手に
愛する若い兵士と散った女やら
歌える女は 子守唄を唄う
あまりの怖さに狂った女
嫌な将校に斬られた女
バンザイ バンザイ

男はなんていいんだろう 羨しいじゃないか
死ねば死んだで 名誉の戦死とやらで
立派な社に奉られるんだろ
私も男に生まれていたら
今ごろきっと勲章だらけ
バンザイ パンザイ

戦さに負けて帰れば 国の人たちに
勲章のかわりに 唾をかけられ
うしろ指さされて 陰口きかれて
抱いた男たちも 今は知らん顔
祖国の為だと死んだ仲間の
幻だいて 今日も街に立つ
バンザイ バンザイ
ニッポン バンザイ
大日本帝国バンザイ バンザイ バンザイ

2007-06-29

気候難民 Climate refugee

温暖化で気候難民 2050年に10億人予測も

なんかこの記事の視点、先進国のおごりを感じてしまう。
「地球が丸い」意味を理解していないんじゃないかな。
気候難民となるのはむしろ温暖な地域に住む先進国だと思うのだけども。


海面上昇や干ばつ深刻…英独の団体警告

地球温暖化による海面上昇や干ばつの深刻化によって今世紀半ばまでには二億から十億人が現在の居住地を追われ、難民と化す可能性がある-。英国やドイツの研究機関がこんな予測結果を相次いでまとめた。多くは貧しい発展途上国の住民で、研究者は「大量の“気候難民”の発生が、今後の世界情勢を不安定にする」と警告した。

環境保護団体グリーンピースはドイツのハンブルク大学と共同で、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による温暖化影響の予測を基に、海面上昇や干ばつによって人間の暮らしが困難になる地域を推定。

「今後の人口増加などを考えると、二〇四〇年までには気候変動によって二億人の気候難民が発生する」と予測した。

難民となる可能性が高いのは、気温上昇で氷が解けることの影響を受ける北米やグリーンランドの先住民、海面上昇で居住地が水没するバングラデシュなどアジアの人口密集地帯に住む人々。これに、島しょ部の住民や干ばつの影響を受けるサハラ砂漠以南のアフリカの農民などが加わる。

一方、英国の民間団体クリスチャン・エイドは、スイスの研究機関と共同で、温暖化などの気候変動の影響を受け、移住を余儀なくされる人は、五〇年までに十億人に達する可能性があるとの報告書をまとめた。

気候変動が多数の難民を生み地域紛争を激化させたと指摘されるのが、スーダン西部のダルフール地方。約二十万人が殺され、スーダン国内の避難民や隣国のチャドに逃れた難民の数は二百万人を超えるとされるが、大規模な干ばつで多数の農民が土地を離れたことが混乱のきっかけだったといわれる。

2007-06-28

日本春歌考 Sing a song of sex

ひとつ出たほいのヨサホイのほい
一人娘とやる時にゃ、ほい
親の許しを得にぇならぬ、ほい

戦前日本で外貨獲得のため、売られた女たち『サンダカン八番娼館 望郷

YouTube - Sandakan No.8 Part 1

その日本が行った戦争で駆り出された疲れた兵隊たちの観音さんにして、他国民のようにかばわれなかった女たち。「祖国と女達(従軍慰安婦の唄)」

「戦争に負けた癖に威張るんじゃないよ」
GHQの米兵にぶら下がり、「こんな女に誰がした」と毒づくパンパンと呼ばれた女たち『肉体の門

遊郭楼の女たちは赤い灯、青い灯、許可得た赤線、潜りの青線で生き延びつつも、お国の恥と「売春防止法」で歓楽街のソフトサービス、ヘルス産業に生まれ変わり、美人局、腐れ紐の男どもの食い物に化けていく。

コールガールもポケベル、ケイタイと連絡便利な環境整い、今じゃガキでも身体売る。

片や殿方たちはモザイクなしの観音さんじゃ勃起出来ませんという現実も。

ひとつ出たほいのヨサホイのほい

  • OhmyNews : 日本春歌考 Sing a song of sex

2007-06-27

返納金の使われ方 How to spend return money

「賞与自主返納 再雇用の条件に」の社保庁職員処遇の塩崎官房長官示唆のニュース。

年金問題で返納金だけじゃ雀の涙の茶番でしょう。
そのうち、これを免罪符に国民の年金料徴収、値上げになるだけだろう。

一番哀れな国民は社会保険庁の新入社員と昨日の春レク参加のおばちゃんのお言葉。

この国は殉職が好きなようですね。

2007-06-26

童女たち Girls

春のレクリエーションも終わり、童女たちはラベンダーの花畑で童心に返ったようにおしゃべりしていた。

若いオバタリアンは日頃の仕事のうっぷんをベテランオバタリアンに喋りまくり、ベテランオバタリアンは受け流しつつも、チェックポイントを掴んだ感じ。

「おはようございます」から「お疲れ様でした」まで膝詰め談義を出来なかった穴埋めをみんなそれぞれしている感じ。

同席した職員たちも職場の雰囲気を掴んでいる感じ。

仕事オンリーの付き合いでは見えてこない現場の顔。

帰りのバスの中ではこちらもさすがに疲れ、居眠りしてしまったけれど、童女たちのおしゃべりが心地よい子守唄に聞こえていた。

にぎやかな童女たちの宴は職場主催の秋の懇親会もあるけれど、まずは春の大仕事をおえ、次は暮れの忘年会の準備までお休み。

2007-06-25

くそババァ Dirty grandmother

娯楽産業の職場、遊びに来て気が大きくなったお客と接客の従事員とのトラブルもしばしばある。

「くそババァ」の罵声に「はい。私がくそババァです」と受け流した従事員のおばちゃん。

オバタリアンはなろうとしてなるのではなく、生き抜くための処世術。

明日はそんな人生の先輩たちであるくそババァたちと富良野旅行。

生きて戻れるかな。(笑)

2007-06-24

叔母帰る aunt returns.

先月初めより腰を痛めた母を見舞いに先週、叔母がえりもより遊びに来ていたのだけど、今朝、こちらに住まいする娘の車で帰っていった。

母を見舞いつつ、自分も息抜きする叔母には感謝しつつ、あのように人との輪をうまく活かしながら、しっかり自分も楽しむ生活力がいつ見ても羨ましく思えてくる。

里帰り支度を積み込み、その叔母を連れ帰る娘もさすがは叔母の子であるなぁとも思うのだけど。(笑)

したたかに、しなやかに。職場のおばちゃんたちにも云えるのだけど、私はオバタリアンになりたい。(-_-)

2007-06-22

シングルファーザー Single Father

熟年離婚の心配が的中したのか?の離婚率増加のニュースが気に掛かる時、シングルファーザーの記事を新聞で読んだ。

離婚により、子供を引き取る父親が年々増えているそうで、家庭を顧みずにひたすら働いていた男性が離婚を機に、子供との暮らしを第一にするために転職、低収入にならざるおえなく、母子家庭のような手厚い保障制度の恩恵も得る事が出来ずに、失業率も公表平均の倍の数値を示しているらしい。

女は横の繋がりを持つけれども、男は縦の繋がりしか持てないこの国の事情もあり、一時、アメリカ映画『クレイマー、クレイマー』で話題となったシングルファーザーの実情は日本において顧みられないままに、置き去りにされたまま、本人の自己努力にゆだねられているとか。

若年性認知症も制度が整った老人性認知症に比べ、ケアしてくれる場所もないというのを先日、テレビでやっていたけれども、社会全般を見回して、人間の能力の限界をフォローする視点が欠けているから、未対応な問題が山積するのだろう。

人間は社会の部品ではないのに、社会の部品になりたがる人間たち。

「シングルファーザーが声を出さなきゃ、解決しない」と結ぶ新聞記事も社会の部品でしかないとも思った。

考える葦である人間はこの世にいないのかも知れない。

  • OhmyNews : シングルファーザー

2007-06-21

ユニバーサルデザイン講義 Class of universal design

講師を任せられたユニバーサルデザイン講義をなんとかやり終えた。

今週内容は
一週目:誰もが使えるもの
二週目:Webアクセシビリティ(HTMLのタグ講義)
そして、三週目:14の指針

なんとなく講習の形も掴めた感じだけど、CSSの関心が強い受講者の皆さんは理解されたのか気になるところ。

2007-06-20

友引稼働 Tomohiki operation

札幌市の火葬場が二カ所あるうちの片方が改修中だからと、友引稼働を冬場のみ行うらしい。

友引稼働に関しては友引は迷信だから火葬場を稼働すべきとするNPOの働きかけもあるようで、ネット検索をすると、火葬場の友引稼働論議は結構なされているようである。

友引が忌み嫌われる職業である火葬場や墓掘り職人たちの休日であり、部落解放運動から生まれた『迷信と因習をなくす会』の働きかけから始まるようなのだが、被差別者の立場から忌まわしい過去の風習をなくせという動きはどうも自分たちの歴史を忘れさせる動きであるようにしか思えない。

友引稼働に異論を唱えているサイトで、
『「友引休業」は迷信で、「日曜休日」は迷信ではないのか』
『友引が迷信なら、お盆休みも迷信か』
なる疑問も投げかけられている。

それより亡くなった方を偲ぶゆとりとしての「友引」が無駄な時間を費やすのがもったいないとする世間の「せわしなさ」を助長する結果にはなっていないだろうか?

葬儀が「友を引く」という迷信はそんな「せわしなさ」から健康に過ごせるゆとりを持とうという事なのではないか。

世情に流され、自分の健康を顧みないようなこの論議は伊丹十三のお父さん、伊丹万作の著作の「戦争責任者の問題」と同じく、自分が生きる「ゆとり」をなくしているように思える。

  • OhmyNews : 友引は迷信か?

2007-06-19

戦争を知らない子供たち Children who do not know war

1970年前後の映画など観ていると「え?」と思う事がよくある。

そのひとつが「反戦歌を歌ってはいけない」

なんで?
その反戦歌が「戦争を知らない子供たち」らしい事を昨日の新聞コラムで知った。
またもや、「え?」

「反戦歌」の代表とされる「戦争を知らない子供たち」は禁じられたから、「反戦歌」の代表になったんだろう。

アメリカのお妾国家・日本の戦後史を調べると「愛国」が見えてくるのかも知れない。

「戦争に負けていばんじゃねぇよ」

軍隊上がりを罵倒し、進駐軍にぶら下がる「こんな女に誰がした」の『肉体の門』の流れが「戦争を知らない大人たち」を作り上げたのだろうし。

2007-06-18

字幕付き動画 Animation with title

Vobsub(字幕付き動画を作る) インストール

このサイトを読みながら試行錯誤。

字幕ファイルを動画に被せるもののエンドロールでまだ字幕が流れている。(笑)
字幕ずれの調整が一番難しいのだなぁ。

聴覚障碍補助にも役立つので、身につけたい技術なのだが。

せっかく海外の優れたフリーソフトがあるのだから使いこなしたいし。

2007-06-16

父の日 Father's Day

オーマイニュース記者の中で、父の日記事を書こうの提案に乗っかって。(笑)

「沖縄で戦死した兄を慕う父の想い」

私を育ててくれた養父が急死し、早いもので9年経つ。

父は昭和2年生まれ。若い頃は粋がり、悪さをたくさんやり、田舎町の警察でもよく顔を知られた男だったらしい。7人兄弟の末の方に生まれた父は血気盛んな時期が太平洋戦争にあたり、父の兄たちは次々と戦場に駆り出され、年の離れた姉と二親の面倒を見る立場となったらしい。

そんな父も戦場へ旅立った兄たちのように国のために勤めたいと兵役の年齢に満たないながらも志願し、軍隊に入隊し、神奈川県の平塚で出陣命令が下るまでと「炭焼き当番」をし、願い果たせず、敗戦を迎えた。

父の兄たちの戦死の知らせが次々届き、名前の書かれた紙切れが入っただけの骨箱が、兵役から帰った父の元に届けられ、父は正真正銘、家の主となり、体力自慢であったがために、北海道の炭鉱を二親と姉を抱え、渡り歩いた。

最も慕っていた兄が沖縄戦で死に、その恩給が家族の生活の足しにもなったけれど、最北の地、稚内の炭鉱で二親を亡くし、姉とふたり、また炭鉱を渡り歩き、脊椎の疾患を患い、長い入院生活を余儀なくもされ、ガリガリにやせてしまったりもしたという。

若い頃の苦労も笑い話となり、戦争の自慢話も「軍隊に炭焼きしに行った」と茶化しも入るようになった頃、食生活もよくなったせいか、父は糖尿を患ってはいたけれど、元気に働いていた。

そんな時、親戚に誘われ、沖縄旅行に父は行った。

帰宅後、愉しかった沖縄の話で盛り上がった時、1980年前後のその頃、建立された沖縄の戦没者慰霊碑で、兄の名前を見つけた話をし、写真に取り損ねた事をたいそう悔やんでいた。

そんな父を見、私は札幌の沖縄県人会だったと思うけど、戦没者慰霊碑に刻まれている父の兄の名前の部分を写真撮影して、送って貰えないかと掛け合った。

県人会の方はまずは地元に問い合わせると返事下さり、数週間後、撮った写真を届けて下さった。父のその時の喜びようは格別だった。

父の中の戦争体験を私は詳しくは知らないけれど、沖縄で戦死した兄を慕う父の想いは今でも深く胸の中にある。

沖縄という北海道から遙かにかけ放たれた土地で亡くなった父の兄。異境の地で刻まれた兄の名前を見つけ出した父の喜び。そんな個人の感傷など関心ないと今日、沖縄戦に関しても死者をむち打つような軍の歴史がまことしやかに語られる。

父は年末の雪降りしきる日、家の前の雪かきに出て、具合悪くなり、心筋梗塞でそのまま苦しまずになくなった。

女にだらしなく、家族を苦しめもした父ではあるけれども、そんな父の想い出を語り継ぐ事が、私の役目のようにも思われる。歴史に書かれない個人の命の歴史として。

  • OhmyNews : 沖縄で戦死した兄を慕う父の想い

2007-06-15

私たちの望むものは We must not repeat...

激しい雨音に叩き起こされた朝。

私たちの望むものは穏やかな社会ではなく、荒れ狂う競争社会なのだろう。

昨日の国民健康保険の件も区役所の方の説明から昨年の保険料計算方法改正の経緯を書かれた書類を読むと住民税課税世帯が国保加入世帯の4割強しか占めておらず、保険料全体の8割を負担するという状況で、そんな破綻状況を改善する手段として、住民税課税基準から所得基準に変更されたとか。

社会福祉制度を破綻させたのは誰か、それを管理する国のシステムであり、ひとりくらい払わなくてもという国民のルーズさであるのだろう。

この国に社会などなかったのだろう。

昨日もニュースで公園の遊具が壊れ、子供が怪我した話をやっていた。

公園の遊具など社会整備されたのはうちらが子供の頃の40年前。

世界の長者を生み出すジャパン・マネーは我が祖国の社会整備など関心などなく、利益追求の経済侵略を世界に繰り広げた。

私たちの望むものは荒れ狂う季節なのだろう。

YouTube : We must not repeat...

2007-06-14

欲深く It is greedy.

昨日、区役所から今年の健康保険の請求内訳が届き、確認すると、昨年より月支払いが一桁多い。

確定申告は相変わらずの還付申告のみだったし、これはおかしい。

社会保障制度で何かとトラブル多いこの頃、うちも因縁つけられたかな?

気は重いけど、まずは役所に電話してみようっと。

忙しい時にこんなトラブルに巻き込む役所なんていらない。

2007-06-13

doors are open

60年代末の当時のニュースフイルムとロック・グループ、ドアーズのロンドン・ライブを重ね合わせたという90年代に発掘された映像作品『doors are open』を見直した。

YouTube - Five To One (Live Roundhouse London)

この熱さは一体、なんなんだろう?

反体制側も体制側も過激にぶつかり合い、過激につぶし合う。

「父を殺し、母を犯す」

じゃ、もっと残酷な猟奇事件が日常茶飯事のように流されているけど、ためらいつつも、それを口にする「The End」で知られるグループ。

世界は終わることなく、2000年の境を9.11で越え、ニュースだけが熱い出来事を映す。

あの激しいぶつかり合いは米ソ対立のイデオロギー論で片づけられ、戦争で潤う社会システムのおかしさは忘れ去られた。

「父を殺し、母を犯す」

オイデップス・コンプレックスを歌うジム・モリソンの歌は危機意識失ったイデオロギー社会で更なる現実を映し出す。

「戦況はどんどん好転している」という軍当局のインタヴューから戦没者墓地の無数の墓、そして踊り狂う"The Unknown Soldier"(名もなき兵士)

暑くなるのは気候だけの今日、ドアと開かれているのかも知れない。

2007-06-12

ラニーニャ現象というプレゼント Present of La Nina

近頃は自然に対する畏怖などなく、人間同士、モラルで縛り合う競争社会。

なめんじゃねぇと「なめネコ」のように自然の驚異を体験しなきゃ、やはり人間、この世に生まれた責任を実感出来ないのだろう。

数年前のヨーロッパの熱波は単身老人世帯の孤独死を引き起こしたらしいけれど、人間皆、「地球の裏側は関心なし」の亀の甲羅の世界観。

大地震だって、予知が仮に正確に判っても、どのように告知すればパニックが起こらずにすむかは、永遠の課題であるわけだし、「予知」という使い道のない安心に国税を注ぎ込むのは、テロ防止と同じくらいのアホ。

人間という把握しきれない小宇宙を抱えて、社会という欺瞞は如何にも問題解決しているかのように、資源を貪り、資源を奪い合い、我が家、地球丸をも食いつぶす。

艦隊、地球丸に異変が起こっても何もおかしな事はなく、決まって「60数年ぶりの異変」といわれる60数年前を顧みようともしない愚かな人間たち。

熱波はウイルスを蔓延させ、弱った人間たちに寒波が押し寄せる。

小松左京が枯れ葉剤のベトナム戦争や公害渦巻く60年代に発表した『復活の日』の映画化作品もPublic Domain Movies(公的資産映画)として公開されている。(Virus)

過酷な自然を味わわなければ、助け合うことが生き物の勤めであることを思い出せない今の社会には「ラニーニャ現象、東太平洋赤道域で発生 日本の夏は猛暑か」のニュースは最高級のプレゼントなのかも知れない。

2007-06-11

言霊 文化は政治より重し Kotodama The cultures are heavier than politics.

話すことが信用されるほど気が重くなり、話すことが信用されないほど寂しいものはない。

言霊とは話し手への信頼の度合い。

信用されるほど軽率になり、信用されないほど大胆になる政治モラルとは全く逆の話し手の霊が乗り移ったもの。

言霊を操るのはしんどい。

「疲れた」と発する言霊が疑われる時、「過労」は始まる。

2007-06-10

水になった村 Village that became water

オーマイニュースのお知らせで知った映画『水になった村』

ダム建設で水没した村は田舎と都会の関係のシンボルなのだろう。

「五木の子守歌」の五木村もダム建設で水没する運命とも聴く。

温暖化による水戦争の時代、日本の歴史が消えていく。

おどんが打っ死(ち)んだら 住環(みち) ばちゃ
埋(い)けろ 通るひと毎(ご)ち 花あぐる

(私が死んでも墓参りなどしてくれないだろう それならば人通りがある道端に 埋葬してもらったほうが誰かが花でもあげてもらえるだろう。)

昨日の雷雨のような涙雨。

2007-06-09

前略、道の上から from the road

札幌もようやく夏を告げるYOSAKOIの季節。

昨日も街中はストリート・パフォーマンスを観ようと人々が集まり、歓談していた。

開始からそのやり方に賛否が入り乱れる祭りだけど、YOSAKOIになると 一世風靡セピア「前略、道の上から」を思い出す。

YouTube - 前略、道の上より

来週は札幌祭りとも呼ばれる北海道神宮祭、「祭囃子が聞こえる」シーズンとなりました

2007-06-08

レンタルDVD Rental DVD

ネットのレンタルDVDサービスで三社の無料お試しを試している最中。

試したのは

それぞれ無料お試し期間中、休会、退会で料金は一切かからないとうたってはいる。

ネットのレンタルDVDサービスは一回につき、二枚送られて来て、返却すれば、次が送られるシステム。

お気に入りのような形でレンタルしたいものをピックアップし、登録することで、貸し出し可能か、レンタル中かが判り、上位から貸し出し可能のものが送られてくる自動発送がDMMTSUTAYA DISCAS、自動発送システムを使うか、自分で貸し出し可能のものから選び、発送を依頼するかを選択出来るのが、ぽすれん

無料お試しのサービスは

会員登録は単品レンタルも可能なDMMは先に会員登録してあったので、月額レンタル無料お試しを追加する形でかんたんだったけど、月額レンタル主体のTSUTAYA DISCASは月額レンタル無料お試しに登録しなければ、単品レンタルも使えない仕組み。

ぽすれんはオプションが多すぎ、二週間無料借り放題の適用範囲が限られていて、無料借り放題の適用を結局受けられずじまい。

二週間無料借り放題を受けるにはスタンダードのクレジット決済で入会しないと駄目らしい。

使ってみて、DMMは二週間四枚、すんなりこなせ、休会申請して、送られてきたDVDを返却。

TSUTAYA DISCASはまだ四枚が送られて来た段階なので、期間も残っているけど、おそらくすんなりと休会申請出来るかなと。

ただ、休会申請はちょっと判りづらくしてあるので、前もって手順確認は必要かも知れない。

一番くせ者のぽすれんはやはりくせ者のせいか、レンタルは比較的借りやすく、他では貸し出し困難なものも借りられるメリットはあり、後はひと月でどれくらい借りられるかが問題。返却、発送に時間がかかりすぎれば、「借り放題」のうまみはないし、貸し出し中は休会、退会も出来ないよう。月極のようだから、月末にレンタルをストップし、休会、退会しなきゃ、ずっと継続になっちゃうので、駆け引きが必要になりそう。

livedoor傘下ってどうしてこうシステムを複雑にして、借り手の不利益を作ろうとするのだろう。

うまく動けば、安く「借り放題」なのでおいしくはあるのだけれど。

それぞれの所有作品は似たり寄ったりだけど、マニアックなもので違いが判る。

近くのレンタルDVDショップで見つけられないマニア作品を借りるならば、便利かも知れない。

値段は月額2,000円前後なので少し割高だろうけれど。

2007-06-07

「認知症」への再認識 Recognizing to "Acknowledgment syndrome" again

黄金三星 Three gold stars」をオーマイニュースにポストしたところ、書き足しをお願いされたので改訂版。


もうじき50代になる私たちの世代。高校の同級生のブログで時折見られる「認知症への不安」。

時の流れに支配されているような今の世の中、みんな何がしかの不安を抱え、生きている。ある者は安易な気休めを語り、ある者は数の力に頼りたがる。

「『認知症になったら周りの人は大変だけど、本人はわからないから楽だよ』なんて言っていたけど、そんなことは絶対にない」。

 ブログでこう語る彼女の心は、誰にも分からない。けど、誰の心の中にもあるような気がする。ある者はネガティブに、ある者はポジティブに。そして、身体の老い、周りの老いが「老い」の恐怖を加速させるように思える。

人間の究極の恐怖は「老い」と「死」だと言う。

映画『恍惚(こうこつ)の人』豊田四郎監督)は、日本経済が安定成長に入った1970年代を舞台にしている。顕著になり始めた定年退職者の「認知症」。かつてバリバリ働いていた父が、行く当てのなく出勤し、やりたくとも人目を気にしてできなかった醜態を出先で繰り広げる。その上、止めに入る者を殴り倒すといった問題行動を起こしてしまう。核家族化する中で彼の介護を引き受けざるを得ない嫁の地獄絵を見せつけ、森繁久弥演じる老紳士は失禁で排せつ物にまみれ、嫁に助けをこい、浴室で安心し、おぼれるという熱演をした話題作だ。

また、映画『人間の約束』吉田喜重監督)は、ご飯を食べたばかりなのに、食べ物をこい、禁じられると紙をむさぼり食う。そのくせ、女の色気は持ち続け、枕元の洗面器の水鏡で化粧をする老婦人と「認知症」になりつつも、妻である老婦人の介護を息子夫婦にだけ任せられないと思う老紳士の無言で交わされた「人間の約束」の物語。はさらなる醜態をさらす老婦人を見かね、夫はその手で妻を殺し、「認知症」がひどくなる中、牢獄に入れられる。「人間の約束」としての「殺人」は罪かを問うた作品だ。

どちらの映画もそれまで押さえつけられていた欲望が怒とうのようにあふれ出し、周りを苦しめ、本人を苦しめのが「認知症」という視点は共通している。

モラルで縛られた社会に生きてきた老人たちは我々の未来の姿であるだろう。モラルの向こうには、モラルの“無効”、つまり人間のあるがままの“姿”がある。

私の母は若くして、ガンとなり、意識明せきなまま、体中を転移するガンとの壮絶な戦いの末、体力を消耗し、亡くなった。

それを思うと「認知症」はある意味、救いのようにも思えてくる。

今、若年性の認知症も話題となり始め、人々は無意識に救いを求めているのかも知れない。

私のコレクションの1つである喜納昌吉りんけんバンドのライブを収めたビデオクリップで、観客たちと一緒に乱舞する歌い手の光景を見ていると、そんな現代人が忘れてしまったモラルの向こうにある人間本来の縛りのない姿が映っているような気がする。

CGよりリアル・アクションや地声がはやるという今日、それぞれの身体からも救いを求めて「イエローカード」が発せられているのかも知れない。

山谷ブルース SANNYA BLUES

一度消えたクリップが復活したような。消えないうちにご紹介。

猫背の岡林師匠、ヤクザだなぁ。(笑)
歌の最後のフレーズ「うれし泣き」は今は歌いません。

若きアナーキスト岡林信康の映画『日本の悪霊』をまた観たくなったなぁ。

YouTube : 山谷ブルース(SANNYA BLUES)

2007-06-06

環境白書の謎 Mystery of Annual Report on the Environment in Japan

今年の環境白書が発表されたようで、ニュースを読むと生活圏の省エネ対策が温暖化防止策で大切と語られているらしい。

しかし、推奨する省エネ製品だって、エネルギー消費量の計算方法を変えただけの省エネ製品もあるし、パソコン、ケイタイなどの今までなかったエネルギー消費も急激に増えている。

例えば、ケイタイの充電は意外とエネルギーを消耗しているし、「ゆりかごから墓場まで」ケイタイの世の中、エネルギー消費量の大きなウェイトを占めているそうである。

そして、早さ、便利さを競う宅配サービスは早さ、便利さにウェイトを置くために、流通過程における人件費の軽減が図られ、ワーキング・プアの所得層を生み出したと云われているし、それらがネットカフェ難民という生活圏を作り出している。熟年未婚まで広がった世帯人口の減少が少子化を加速させているとも云われている。

また、企業においては政府や国会での景気回復策として、次々と打ち出されるIT化などの設備投資策が経営に重くのしかかり、人件費削減してもまだ設備投資に足りない状況もあるようである。

どうもバブルでハイテク推進に遅れを取った日本政府がここ数年、がむしゃらに推し進める制度改革が、質素だった日本人の生活圏を根本から覆しているようで、「制度の工夫」で潤う議員、役人の頭の構造改革がなされなければ、省エネ社会など実現しないだろう。

地デジ推進で地蔵のように放置されるブラウン管テレビが目立ってきたというニュース報道もあり、省エネ製品買い換えを推し進めるならば、破棄されるモノの処遇についての考察もあるべきで、ゴミを作らない省エネ社会実現を提言しない事には環境破壊は止まらないだろう。

物も人も使い捨てには出来なくなる社会、これからの政治課題は更に複雑怪奇な知恵の輪のように難しくなると思う。

  • ohmynews : 環境白書の謎

憂歌団 Youkadan

日本のブルースマン、憂歌団

木村に似てるといわれた事もあったりする。(笑)

「お政治おばちゃん」「当たれ!宝くじ」
懐メロカバーの『知ってるかい!?

「ケサラ」のクリップは泣けもする。

2007-06-03

黄金三星 Three gold stars

もうじき50代のうちらの世代。高校の同級生のブログで時折現れる「認知症への不安」。

時の流れに支配されているような今の世の中、みんな何かしかの不安を抱え、生きている。

ある者は安易な気休めを語り、ある者は数の力に頼りたがる。

「認知症になったら周りの人は大変だけど、本人はわからないから楽だよ」なんて言ってたけど、そんなこと絶対にない。

こう語る彼女の心の中は誰にも判らないけど、誰の心の中にもあるような気がする。

ある者はネガティブに、ある者はポジティブに。

そして、身体の老い、周りの老いが「老い」の恐怖を加速させるようにも思えてくる。

人間の究極の恐怖は「老い」と「死」だという。

豊田四郎監督恍惚の人』は高齢化社会が背負わざるおえない「痴呆介護」の地獄絵を見せつけたし、吉田喜重監督人間の約束』は「痴呆殺人」は罪かを問うた。

モラルの向こうにはモラルの無効がある。

喜納昌吉りんけんバンドのビデオクリップを観ていると、そんなモラルの向こうを謳っているような気がする。

あの星座に本当に神々が棲んでいるのであれば
今の幸せがいつまでも続きますように
りんけんバンド「黄金三星」より

2007-06-02

パパと呼ばないで Non Call Papa

「パパと呼ばないで」石立鉄男さんが急死とか。
あらぁ。また個性派の名優さんが旅立たれた。

「30歳以上を信じるな」という文章を書こうかなと思っていたのに。

今の世の中、30歳以上が社会の船頭役と勘違いしすぎている。

昔のように40歳隠居。意地悪爺さん、意地悪婆さんの如く、若者たちに「俺たちの若い頃は」と嫌み八百並べてればいいと思う。

石立鉄男さんが時代をリードししたのは20代。30歳過ぎたら、名バイブレーターになられた方。

杉田かおるのませガキと対等に渡り合う「パパと呼ばないで」はガキには負けないぜという気概があり、その実、ガキの保護者で居続けたオヤジが印象的だった。

それより前、俳優座の映画『若者たち』で世に出た時の好印象も記憶に残る。

勝手放題の大人たちが作り上げた高度成長と公害社会。「カタワの子が生まる」と差別される被爆者の苦渋とそれを乗り越えようとし、社会に押し潰される被爆青年。

石立鉄男さんの役柄はいつもひとりでは生きられない弱い人間だった。

30歳以上は船頭ではない。単なる野次馬。敬意を称し、「お野次たち」よ。怒らない若者たちをとことん野次ろうじゃない。

「パパと呼ばないで」
俺はお前のパパさんじゃない。

そして、死んでいく。
「さよならだけが人生だ」

怒らない若者たちに甘えるなといい甘え続けた男。
「パパと呼ばないで」石立鉄男さん急死

2007-06-01

大佐に手紙は来ない El Colonel No Tiene Quien Le Escriba

年金法案 衆院委可決のニュースを聴き、ガルシア=マルケス「大佐に手紙は来ない」を思い出す。

日本が目指すはラテンアメリカ、東南アジアの格差構造なのだろうか?

政治家は無意識的だろうけど、視野が狭すぎるし、たった30年で破綻する年金制度に怒らない国民も国民なのだろう。

国のため、軍役に奉仕し、喘息病みの老いたる大佐は恩給が届くのを待ちわびるが、中央ではそんな事お構いなしの会議は踊る。

事務方の現場知らず

「糞でも食うさ」

老いたる大佐夫婦は死と対峙する。

これがガルシア=マルケス「大佐に手紙は来ない」サマリなのだけど、専門職が実情を知らない事がそもそもが問題なのだろうと。

先日、弁当屋で日替わり定食を注文する旦那に「海苔弁当で十分」といさめる家計担当の奥方を見たけれど、これが地域、国、世界と拡大すれば、「糞」を食わされる状況も生まれるのだろうなぁと。

試算狂いっぱなしの国民人口の将来推計同様、絵に描いた餅の罪が暴かれる。

  • OhmyNews : じっと待っていて、年金は貰えるの?