東国原宮崎知事にして「徴兵制はあっていいと思う」と県民座談会で発言された昨今の若者気質批判。封建日本がどのようなものかを忘れ、自由をはき違える現代世相の中、日本の古謡に隠された秘話をお話ししたい。
お月さまいくつ、十三、七つ、まだ歳ゃ若いな
いつも歳を取らないで、三日月になったり、まん丸になったり月の初めの三日月様は、眉に似たとよ
姉様の、笑顔に似合う、面眉を白粉つけて、紅つけて
姿映し見、匂い咲き、映す鏡はなんじゃいな
あれ、十五夜のお月さま
小学生の頃に日本舞踊で習った長唄の「お月さま」。空で覚えている歌詞を書き留めてみたけれど、記憶違いもあるのかなと。
手元にはその時のシングルレコードもあるけれど、デジタル化し、手軽に聴けるようにしたいと思いつつ、月日は流れる。(笑)
月の満ち欠けとお姉様の色町奉公の悲哀を重ね合わせ、お月さまのように年老いて、童女に戻れるよう願ったこの唄もまた人生のはかなさを唄ったもので、舞踊化する時には幼子が化粧支度を見よう見まねでする踊りを演じてみせる。
日本の古謡にはこのような子供の頃から規律に縛り付ける社会に対する「怨」が唄われたものが数多くある。
遊び唄の「お月さまいくつ」が三味線太鼓のお囃子に合わせ、「怨」を募らせる。
規律の中で幼子達を玩ぶ大人たちへの怨み唄を忘れてはならないし、大人を信用してはならない。
今宵、御歌囃子をひっさげての岡林信康さんのコンサート、続いて、明日はNHK-BS2で岡林信康さんのライブ放映。
人間の幸福(ひとよのさいわい)、満喫したいもの。
生きる事は苦しき事ではないはずなのだから。
- OhmyNews : 長唄「お月さま」に唄われる封建日本への「怨」
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