この冬の雪の少なさを気持ち悪く感じていたところへ、一月に入ってからの連日の真冬日が続いている。
真冬日とは一日中プラス気温にならなく、冷凍庫の中で暮らすような状態で、「寒い」というより、「痛い」冷たさであり、旭川ではマイナス25℃まで、札幌でもマイナス12℃まで下がったという。
新聞によると少雪と真冬日の相互影響は、科学的根拠はまだないと前置きしながらも、雪の保温性がない分、地表の熱が更に奪われて、真冬日から抜け出せない状況を作り出しているのではないかという論理が書かれてあり、なるほどと思った。
例年、一定の雪が積もる事で、保温効果を得られる北国の住宅もこの冬は雪がない分、寒さもひとしおであり、ましてこの灯油高で、家庭での灯油消費を控えた低所得層が、家を空け、スーパーや銭湯などでちょうど真冬を乗り切るムクドリが群れをなし、身体の毛を逆立てるように、暖を取る光景がよく見かけられるこの頃、各家庭から放出されるはずの熱もなく、寒波による冷気と相まって、連日の真冬日となっていると仮定してもおかしくはないだろう。
この寒気は週明け火曜日には抜けるという事だけど、スパイラル化しているならば、更に寒さは続くのかなとも思ったりする。
ネットのニュースで「<シベリア>永久凍土が急速融解 牧草地の水没、道路崩壊も」という記事も見かけ、シベリアの永久凍土ではおそらく地上を支える地下水の渇水が起こっているのではないだろうかとも感じられ、少雪の行く末が極北の地で起こっているような気もする。
そんな不安な思いを巡らしている時、昨夜からこの冬始めていっていいくらいのまとまった雪が札幌に降り積もった。
まだ救いがあるという自然の啓示なのだろうか。
まずは出勤前に降った雪を家の傍にかきのけ、歩く道をつけなければ。
さりげない日常がわが生活環境を守り、作り出しているのかも知れない。
- OhmyNews : 少雪と真冬日がスパイラル化したような札幌
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