団塊の世代が60歳を迎える昨今、65歳までパートタイムとして雇用延長しているうちの職場は、経営合理化を受け、数年前から新規従業員もパートタイムの待遇となっており、正規の従業員の数が今後どうなるか、グラフ化してみた。
60歳でパートタイムに切り替わる人数が大幅に増える今年から正規の従業員と60歳以上のパートタイムの比率が数年後には逆転し、団塊の世代が65歳を過ぎる頃から、正規の従業員の数が激減する様が判ると思う。
おそらく、団塊の世代定年での危機が叫ばれた昨年も似たような処置で、体制維持を図った企業は多いのではないだろうか?
単純に考えて、5年後、この一時しのぎの危機回避のつけが歴然と現れてくるのだろうけれども、それに関して、パートタイムとして雇用延長された方達に、助言求めるべく、そのグラフを見せてみた。
「5年後なんて私たち、いないもの」「老兵は消え去るのみよ」
永年勤め上げ、苦労されてきた団塊の世代の方々の言葉は突き放された厳しい物だった。
例え、親身になり、適切な対処法を示されたとしても、我々の世代がその通りにやれる補償などないし、先輩達の歩まれた努力の痕跡を自分たちなりに理解し、動かなければ、どこまでいっても単なる教科書でしかないのだろう。
安易に答えを求め、答えの是非で動こうとする劇場型の今日、したたかに、しなやかに生き抜いた団塊の世代の方々は安易な提言をされる事はない。
そして、敗戦に向かう飢えと混乱の中で生まれた昭和18年の世代の方達は今年、65歳の退職を迎えられる。
いつまでも年上の世代が引っ張っていき、甘えていられると思うと、トンビにあぶらげをさらわれるように、年上の世代はおいしいところを持って勝ち逃げしていく。
「お前の人生はお前が決めるのだよ」という常識を教えられた気分である。
昨日の新年会で仲間意識を謳歌する団塊の世代の笑い声が今も羨ましく耳に残っている。
- OhmyNews : 団塊の世代は「老兵は消え去るのみ」と語る
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