大林宣彦監督の「この空の花 長岡花火物語」に続く日本の古里作品。
1993年に大林宣彦監督を招き、星の降る里芦別映画学校を始めた青年が1997年36歳で他界した。その青年の想いを引き継ぎ、20年経った時、この映画の制作が始まった。
映画手法は「この空の花 長岡花火物語」と似ていて、北海道芦別の現代史を一人の老人の死と「なななのか」人が墓に入る時までの物語で語られる。
午後2時46分で止まった時計と泊原発が繰り返し語られる現在の物語は8月15日から始まった樺太の日本人の自決の物語と重ね合わされ、エネルギー転換から炭坑で栄えた街が過疎化していく戦後史がこの映画の核となる。
死んで人は誰と出会うのか。死んだ者たちの物語は弔う者たちの物語にもなる。過疎化していく日本の国で。
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