ワレサがマスコミを賑わせた1980年前後、アンジェイ・ワイダの「大理石の男」が公開され、アンジェイ・ワイダはワレサをどう評価しているのだろうと思った記憶がある。
政治的に複雑な国ポーランドで旧ソ連邦の影響を受けた共産党政権下に抵抗し続け、国家のための労働者から生活のための労働者に変革させ、労働運動の「連帯」を築き上げた人、レフ・ワレサ。
その人の1970年からの闘いの記録を成功の後の海外のマスメディアのインタビューで振り返る形をとりながら、当時のニュース映像を織り交ぜながら語られる映画はアンジェイ・ワイダのポーランドに対する想いも詰まっている。
旧ソ連邦の属国としてのポーランドは今の米国依存の日本でもあるだろうし、今話題になっているウクライナ情勢とも重なって見えてくる。そして1986年のチェルノブイリ原発事故以降の旧ソ連邦の崩壊。ワレサの活動史を重ね合わせれば歴史が見えてくる気がする。
0 件のコメント:
コメントを投稿