色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず(いろは歌)
不遇の作家・佐藤泰志の唯一の長編小説の映画化作品。
仕事仲間を死なせてしまい、無気力になった男が家庭を持ちたいと思う女と出会う。その女の家庭の抱える煩わしさ。それらを背負う気になる時、そこのみにて光輝く。
函館の街を舞台に、逃げ場のない人間たちのドラマは寄り添う分だけ情感は深くなる。
主演の綾野剛、池脇千鶴の演技もいいが、菅田将暉の演技が素晴らしい。
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