「学校に通える喜び」という字幕から始まるこの映画。ケニア、モロッコ、アルゼンチン、インドで何時間も歩いて学校に通う子供達を追う。
大人たちは通学路を心配しつつも「私のようにならないように学校でしっかり勉強して騙されない大人になれ」と子供達に云う。
ケニアの子は象が群れるところを通らなければ学校に行けない片道15km。
モロッコの子は山脈の中央、谷近くの辺境の村から切り立った山を越えて通う片道22km。
アルゼンチンの子は地平が広がる平原を馬にまたがり通う片道18km。
インドの子は歩行不能で自家製の車椅子を使い、弟たちとあぜ道を歩く片道4km。
みんな一人では歩かない。兄弟、友達、互いに気遣いながら、きつい通学路を歩いて行く。
『天の神様 地の神様
全てを守る神様
幸せが続くようにお守り下さい』
子供たちの歌が流れ、最後に子供たちの大きくなったら何になりたいかのインタビューが映し出される。
『何も持たずに生まれて
何も持たずに死ぬ
それが人間だよね
足の歩けない子を助けたい
それが僕の夢のゴール』
インドの足の不自由な男の子の屈託のない笑い顔。
みんなに会うために歩く通学路。そんな時代が誰にもあったよな。
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