「未来世紀ブラジル」に似たようなテリー・ギリアムの近未来もの。
けれども、シニカルな笑いはなく、テクノロジーだけが進化したスラム社会が描かれ、主人公のコンピューター技師は疲れ切っている。
「ゼロの定理」という謎めいた数式。「ゼロは100%でなければならない」それを解くために部屋に監禁状態の主人公は同じく天才と呼ばれるプログラマーの青年やプログラム上に現れる美人女性に現実を忘れる一時を過ごす。
閉鎖的な世界での開放感は求める程に息苦しくなる。
テリー・ギリアムのシニカルな笑いを観られなかったのは残念だけど、テクノロジーだけが進化したスラム社会は明らかにテリー・ギリアムの世界だった。
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