鬼才ペドロ・アルモドバル監督が、初期アルモドバル作品の常連で、「アタメ」以来久々の復帰となるアントニオ・バンデラス主演で撮ったミステリー映画。
どんどんねじれていくアルモドバル映画の愛の狂気。育て上げたバンデラスとの再会でその狂い方もまとも?な終わり方をする。
お話も狂気を描くための愛の話で、人工皮膚の開発に没頭する天才形成外科医に幽閉されるボディ・ストッキングをまとう美女の物語は実話といわれれば信じてしまいそうな今はおそらくアブノーマルな時代なのだろう。
日本びいきのアルモドバル監督だけあって彼女を監視するテレビはパナソニックのモニターで、そういえばアルモドバル作品を観ると日本の成瀬巳喜男監督の作品を思い出す。
愛とは狂気。成瀬巳喜男監督は「ヤルセナキオ」と呼ばれていたけど、愛に狂っていく人間のドラマをもっとアブノーマルに、アルモドバル監督、次作も期待しています。
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