「10ミニッツ・オールダー」で不思議な感性と観ていたアキ•カウリスマキ監督初体験。フランス北部の港町の難民の黒人少年救出劇。
細々と靴磨きを営む主人公は大きな靴屋の店の前で靴磨きをして、店主からテロリストと呼ばれる粋なおじさん。そのおじさんがひょんな事から難民の黒人少年と知り合い、その少年の願いを叶えるべく動き回る。
劇中、1930年代の世界の音楽が流れる下町劇は人情を映し出し、桜の花まで出て来る。
過剰な演出がない分、物語の本質が見えてきて、ヨーロッパの難民問題、貧困問題が庶民の物語としておとぎ話に昇華している。
アキ•カウリスマキの粋さの追求。それは適わぬ現代の幸福の追求なんだろうな。生きている事が幸福に感じられるように。
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