2009-05-08

グアンタナモ基地 Base de Guanta'namo

多大な債務の末に軍事政権となったブラジルで、ボサ・ノーヴァ(新しい粋)のムーブメントが起きたのも僕が産まれた1958年。

ギター片手に作曲し始めたら、何週間も部屋から出てこない引きこもりの天才、ジョアン・ジルベルト、自ら歌うと下手だけど、コンポイザーの才能は天下一品のアントニオ・カルロス・ジョピン、どこぞの酔っぱらい外交官に爪の垢を煎じて飲ませたい音楽で外貨を獲得させた歌う外交官、ヴィニシウス・モレイラ。この人たちの音楽に熱狂した少年は10年後、アイドル歌手となり、民衆の保守化に反旗を翻し、わがブラジル、トロピカリズモをアピールし、逮捕、亡命を余儀なくされた。

その男、カエターノ・ヴェローゾもブラジル民主化を経て、ブラジルを代表する歌手となり、当年67歳。老いることなく、新作「ジー・イ・ジー」が発売された。

SEXと暴力を下地にした歌の数々の官能性はその中性的な歌声とともに老いる事を知らない。

その中の一曲「グアンタナモ基地 Base de Guantanamo」はストレートなメッセージソングとして、最も判りやすい曲。

アメリカ人が(国交のない)キューバの地で、人権を無視しているという事実は、動揺せずにいるには、象徴的意味において無駄に強烈だ

グアンタナモ基地
グアンタナモ湾の基地
グアンタナモ

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