2007-12-29

今日から大荒れ The weather rages from today.

  • 画像 : おとうと
  • 画像 : 天使の詩

「泣ける映画」で日記を書いていたら、何故か、画面更新され、文章かき消された。

むかつき、書くのをやめ、まずは腹ごしらえと朝飯を食いながら、新聞を読むと「今日から大荒れ」の大見出し。なんかの広告みたい。(笑)

外は時季はずれのみぞれ雪。明日にはこれに風が加わるそうな。

日頃の行いが悪い20年来の付き合いある後輩との飲み会の今夜は大丈夫かいな。

そんなこの頃、「泣ける映画」としてレンタルビデオで借りて観たものを三本ご紹介。

一本目はまだ少年の面影があるキムタクの『おとうと』(1990年4月30日、TBSドラマ)。作家の幸田露伴の次女、幸田文の原作のドラマ化で、市川崑監督川口浩主演、山根成之監督郷ひろみ主演、それぞれ名作だけど、キムタクの『おとうと』もなかなかいい。斉藤由貴のお姉さんも味がある。継母に馴染めない弟を気遣う姉の献身ドラマ。

二本目は『天使の詩』(1965年、イタリア映画)。お母さんが亡くなり、お父さんから「お兄ちゃんなんだから」と過度のプレッシャーかけられる男の子が我が儘な弟の面倒を見るお話で、まだ甘えたい盛りなのに甘えられないお兄ちゃんが亡くなったお母さんの声が吹きこまさったテープを見つけ、貪り聴くシーンは涙してしまった。この映画を観た頃、同じ心境だった事も記憶の底にあるからなのかな。

そして、三本目は『汚れなき悪戯』(1955年、スペイン映画)。生まれてすぐに母を亡くしたマルセリーノ坊やは12人の牧師のお父さんに育てられるけど、ママに会いたい気持ちが強い。キリスト教臭さは多分にあるけれど、あどけないマルセリーノ坊やには泣けてくる。

それでも生きる子供たちの姿を思い起こさせる映画たちは「大人が観る絵本」だろうし、荒れ狂うと予想される年越しの夜、未来の大人たちの事を思い返すのも一考かと。

賽の河原の石積み遊びする水子、間引き子、めくらの子の石を蹴散らすオトナにだけはならないように、よい年を迎えたい。

汚れなき悪戯』はパブリックドメインなのか、字幕なしですが、全編Youtubeで観られます。ここでは有名な主題歌が聴けるパートをご紹介。

あなたの「泣ける映画」はどんな人たちの生き様が描かれてますか?

YouTube - marcelino pan y vino 4-9

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「汚れなき悪戯」は亡き父が大好きでした。
私は泣ける映画はほとんど見ません。
泣くのが嫌いなの。
そんな私でも「異人たちとの夏」を見ると必ず泣いてしまいます。
あったかい涙です。

少々早いですがご挨拶。
今年も有難うございました。
どうかよいお年をお迎えください。

cinema-novo さんのコメント...

「異人たちとの夏」まだ観ていない。。。

泣ける映画って、映画の登場人物達の心が通じ合えた時、泣けるのだろうなぁと思うんですよね。

涙はけして冷たいものじゃないし、涙は心のバロメーター。

あくびの涙ですら、目の乾燥を防ぐために流れます。

中島みゆきさんの歌に「五つの頃」という歌があり、涙流しながら泣けなくなった大人たちへのララバイ。

「思い出してごらん。五つの頃を。
手放しで泣いていた五つの頃を」

来年も目の潤いを失わないためにも、一杯涙を流したいですね。

よいお年をお迎え下さい。