24時間の免疫力を低下させる点滴治療から解放され、早一週間。押さえつけてた免疫力を一気に高めさせることで、肝炎ウイルスを撃退させる過程にあるらしく、下痢気味が続くのみで、ひどい副作用もなく、経過は順調との事らしい。
点滴を行っている時、7kgも太った体重も昨日量ると元の体重に戻っており、薬物治療の身体への負担の多さを改めて知らされる。
入院して知ったのだけど、一日のうちで朝、昼、晩と食事前に計る血糖値が僕の場合、朝が極端に低く、看護婦さんに身体の調子を聴かれ、低血糖になっているらしい。
気になるところはこれ位で、シャワーも毎日でもいいらしいけど、とりあえずは一日おきに入っている。
朝の肝臓に利く注射もなくなり、看護婦さんが部屋に来る回数も減り、スマートフォンでのネットサーフィンをする時間が長くなり、ハイテク社会の象徴でもあるネットをモバイルで観て、感じるところが多くあった。
手持ちのスマートフォンの問題でもある解像度を上げたがための画面文字の見にくさは、メーカー側の実用テストを本当にしているのかと思ってしまうけど、フリーソフトを入れる事で大分使いやすくなった。けれども肝心のネットを閲覧するブラウザがバージョンアップが対応していないようで、ネットバンクやセキュリティを求められるネットショップでは使えないところが多くあり、携帯端末各社が独自シェアを重んじる余りに、逆に汎用性をなくし、ショッピングすら使える範囲を狭めているように思う。
それでも外出すら許されない僕でも時間を持て余さないようにと、ネットバンクの活用で身動きできない不便さを解消すべく、ネットブック・パソコンとポータブルのDVDプレイヤーを注文したのだけれど、パソコンのメーカーサイトはほとんどがPCサイト・オンリーのようで、複雑な仕組みを駆使していて、モバイル環境では使えないものばかり。
何ともはや、環境を問わない情報ツールであるはずのWebはバリアだらけと思い知らされる。
アクセシビリティを理解しているかなというサイトはPCサイトでもソースコードを縦一列に見せるモバイルブラウザではメニューなど画像化された物が、ソースに画像が表示されない時に代わりに示されるテキストを指定しているかどうかで、モバイルだと使い勝手がずいぶん違うのだけど、その辺の配慮もまだまだギャップがありすぎる。
とはいえ、スマートフォンの小さな画面はテキストを読むには最適で、この頃は北海道新聞の社説なんかを読んだりしている。
今後、テレビでネットを楽しめる時代も来るそうだけど、PCサイト、携帯サイトと分断してしまった日本のITに汎用性あるWeb標準化を受け入れる気運が起こるのだろうか?
いつでも、どこでもの便利さはいつでも、どこでも利用できない人が一番欲しいツール。
上り階段よりも下り階段の方が足腰悪い人にはエスカレーターが必要なのに、エスカレーターの大半は昇りの楽さを提供するものばかり。
そんなハイテクは時代遅れと思うのだけど。
とか書いているところに、主治医が来て、来週あたりから個室解放だとか。
必要性あるハイテクと自然治癒力が、どちらも大切なのだよね。