いよいよ今晩の「ミュージック・フェア」に岡林師匠、ご登場。
「チューリップのアップリケ」初秘話との事で、被差別部落の知的障害を持つ子の詩をヒントに書かれたというこの曲の話が聴けるみたい。
数年前のコンサートで、岡林氏いわく、年を経て思うには育ての親の父親よりも家を出て行った母親を恋しがるこの詩に、男親の哀れさを感じると仰っていた。
悲惨な状況を歌ったこの歌も今ではすっかりノスタルジックになってしまい、現実社会のニュースの方がはるかに悲惨で、嗜虐的に犯罪犯の処刑なども食事時の茶の間に流れたりもする今日。
「みんな貧乏が悪いのや」と歌うこの歌は心の貧困が広がる今日、人の哀しみを伝え続けているように思う。